介護生活で気づいた、父の新しい一面と私の変化

介護と言うと、なんとなく
「大変そうだなぁ」と思ってしまいますよね。
特に「在宅介護」となると、なおさらそう感じる方も多いと思います。

介護へのイメージと私自身の原点

私自身は、もともと祖父母と一緒に生活していたこともあり、
皆様が思うほどの抵抗感に似た感情や感覚はありませんでした。
(もちろん、誰しもが同じではありませんが)
いわゆるヤングケアラー的なことをしていたことも、
一つの要因かもしれません。

当時の私の感情は、
「なぜ私がしなければならないの?」という怒りや、
複雑な思いが入り混じっていました。

私の周りでも、
「他人の世話、特に排せつ介助は絶対無理!」
と話す人はいます。
誰しもが好きなことではありませんが、
その環境にいると慣れてしまうこともありますし、
衛生的にも心理的にも良くない状態を避けたいという気持ちが芽生え、
自然とできるようになるのではないかと思います。

自分自身に置き換えて考えてみるとどうでしょうか?
濡れたままの下着でずっと過ごすのは不快ではありませんか?
「不快に思ってほしくない」という気持ちが、
いつの間にか介助の行動につながるのだと思います。

父のリハビリ利用と天邪鬼な性格

実際の話ですが、
私の父は短時間通所リハビリテーションと訪問リハビリテーションを利用しています。
父は人が多い場所や会話を好みません。
リハビリの日、お迎えの車が来る間際まで
「行きたくない」「行かなくても大丈夫」と抵抗しますが、
介護士さんが来ると文句を言いつつも出かけてくれます。
訪問リハビリも同様で、来ていただくと文句を言いながらも取り組んでくれます。
(本人いわく、天邪鬼な性格です)

私が通所リハビリを選んだ理由は二つあります。
一つは筋力や体力面の心配。
もう一つは、父が長年住んでいた場所から私の家へ引っ越したことです。

私は父のことを「誰とでも話せる人」だと思っていました。
しかしそれは、顔見知りの人たちに囲まれていた環境だったからこそで、
私がそう思い込んでいただけだったのです。

私は隣近所の方たちと適度な距離感で生活しており、
最初は挨拶程度だったのが、少し立ち話をすることもできるようになりました。
父もきっとそうなると思っていました。

ところがある時、父が
「顔見知りの人がいない」とぽつりと言いました。
ハッとしました。

日課だった散歩を億劫がり外出しない。
そうすると自然と人との会話が減る。
では、どうすれば顔見知りを増やせるのか?

ケアマネージャーに相談し、
送迎があることで私の負担も少ない短時間通所リハビリが良いのでは、
という結論に至りました。

介護生活で初めて知る親の一面

父は人見知りではありませんが、
馴染むまでに少し時間がかかるタイプなのだと、
意外な一面を初めて知りました。

離れて暮らしていたとしても、
「親の性格は知っていて当然」と思いがちですが、
一緒に生活して初めて見える一面があるかもしれません。

そして、それを知る機会こそが
「介護生活」なのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

鈴木 真理子
鈴木 真理子
お客様自身に身体の状態を知って頂き、痛み・不調の原因となっている箇所・生活習慣の改善、運動不足の解消等について、お客様が日常生活に取り入れながら改善できる事を提案。
ご自分の身体の状態を知っていただき、症状が悪化する前に予防できる対策ができる場としての「メンテナンスサロン」を目指しています。