眼精疲労はなぜ起きる?子どもと大人の違いと家庭でできる改善方法
現代は大人だけではなく、子供にも「目が疲れる」「頭が重い」と言った”眼精疲労”の悩みが急増しています。
その背景には、子供を含めた現代人の生活環境の変化があります。
デジタルデバイス。いわゆる、スマホ・タブレット・PCの長時間の使用が当たり前になり、目は常に働き続けている状態なのです。
まずは、眼精疲労がどのように起きるのか。そして、なぜ子供と大人で原因が違うのか?を知ることが改善の第一歩となるのではないでしょうか?
眼精疲労はなぜ起きるのか?
前回のブログにも書かせて頂きましたが、「目の使いすぎ+目を休ませる時間の不足」によって生じてきます。
特に現代では以下の3つの影響が大きくなっています。
① デジタル機器の長時間使用
スマホを見ると、まばたきが普段の1/3以下に減少します。
その結果、
乾燥→目がかすむ→目のピントが合わない→疲れ
という悪循環に陥りやすくないります。
② 姿勢に崩れ
前かがみや猫背になると、首~肩~背中の筋肉が固まり血流が低下。目の筋肉も同じ血流を共有しているため、姿勢が悪いと”目の調節をする筋肉が働きづらくなる”状態になります。
③ ストレスと自律神経
ピント調節をしている毛様体筋は「自律神経」でコントロールされています。
「ストレス」がかかると
→呼吸が浅くなる
→自律神経が乱れる
→目のピントがあいづらくなる
といった症状があらわれます。
これが「寝ても疲れが取れない目」の原因の一つです。
子どもの眼精疲労:生活習慣の変化が大きな影響
本来、子どもはピント調節力が強く、疲れにくいはずです。それでも眼精疲労が増えている理由は以下の通りです。

子どもの眼精疲労の主な原因
・ゲームや動画を近距離で長時間見る
・姿勢が崩れやすい
・外遊びが減り「遠くを見る時間」が少ない
・疲れを自分で自覚できない
子どもは夢中になると”疲れ”を無視してしまうため、気づいた時には頭痛・集中力低下といったサインとして現れることが多いです。
大人の眼精疲労の主な原因
・PC、スマホ時間が長い
・乾燥(まばたきの減少)
・肩こり・首こり
・ストレスで自律神経が乱れる
・老眼の始まり
特にデスクワークの多い方は、「頭重感」「後頭部の痛み」「集中力の低下」といった脳疲労の症状も併発することが多い傾向があります。
子どもにも大人にも共通してできる改善方法
シンプルで続けやすい方法をご紹介します。
① 蒸しタオルで目を温める
タオルを適度なお湯に浸し軽く絞って、1~2分温めるだけで血流が改善します。
ドラックストアなどに売っている「ホットアイマスク」なども良いですね。
② 20-20-20
デジタル機器を見る時間を調整します。
20分ごとに20秒中断し20フィート(6m)離れた景色を見る。
できれば、緑の木々や草花などを見られると良いですね。
でも、なかなかそんなに見ることは難しいという方は、
「1時間に1回、外の景色を2~3分見る」という風に徐々に時間を短くして、デジタル機器を見ない時間を作るように頑張って下さい!
③ 姿勢のリセット
まずはスマホは目の高さに、顎は前に出さない、背中を丸めない(猫背に注意!)
そして30分ないし1時間に1回は椅子から立ち上がり、腕を万歳の体制にして伸びをして背中を伸ばし、伸ばした手の両手首を軽く掴んで、そのまま、右と左に体を倒して体の横側の固くなった筋肉を伸ばします。
そして、前と後ろに体を倒します。
動かしていなかった筋肉を動かすので無理のない範囲で行って下さい。
④ まばたきを意識的に増やす
まばたきを行う事で目の乾燥を防ぎ、ピント調節を助けてくれます。
「10秒に1回まばたきをする」くらいの意識でしていると、目の疲れ方が変わってきます。
お子様に対してのサポート
子どもの場合は、環境を少し整えるだけでも大きな改善につながります。
お子様の小さな変化に気づくことでもあります。
・目をこすったり、以前よりまばたきが多い
・過度にまぶしがる
・しかめ面をする
・目を細める
・テレビや本に近づく
このような変化がある場合は要注意です。
症状が進んで来ると肩こり・頭痛・集中力の低下・イライラなどが現れることもあります。
そうした場合は、下記のような対策がおすすめです。
・ゲームは30~40cm以上離して使う(時間の制限を設ける)
・部屋を明るくする(暗い中で画面だけを見ない)
・姿勢のチェックをお手伝いする
・体を動かす時間を作る
・寝る前のスマホはやめるようにする
「やめなさい!」ではなく、
「少し休憩しない?」
「一緒に目を休ませてあげよう」
といった、強制ではなく、前向きな声かけも効果的です。
習慣にすることは難しいですが、子どもと大人では、眼精疲労の原因が違います。
とはいえ、今日からできるケアを習慣にして頂けると目は楽になります。
リメディアル・シオンからのご提案
頭・首・肩を丁寧に緩め”自然に休める体”へ戻すお手伝いをしております。
また、年齢問わず”目が楽になるケア”をご提供しております。
親子でのご相談もお気軽にお問い合わせください。
投稿者プロフィール

-
お客様自身に身体の状態を知って頂き、痛み・不調の原因となっている箇所・生活習慣の改善、運動不足の解消等について、お客様が日常生活に取り入れながら改善できる事を提案。
ご自分の身体の状態を知っていただき、症状が悪化する前に予防できる対策ができる場としての「メンテナンスサロン」を目指しています。
最新の投稿
体調管理2025年12月3日眼精疲労はなぜ起きる?子どもと大人の違いと家庭でできる改善方法
体調管理2025年11月19日どんなに寝ても疲れが取れないのはなぜ?
ブログ2019年2月27日ゴルフ腰痛の原因を理解しストレッチで改善しよう!
ブログ2019年2月20日癒し・美・健康に特化した手わざを使ったバリニーズマッサージをご紹介!

